ドラクエ人物列伝

2017年1月20日 (金)

ドラクエ人物列伝 その139 マキナ

こんばんは

富豪の家の不思議なお嬢様と不思議な人形。本日はドラクエ9のマキナ

・病弱な富豪の家のお嬢様

サンマロウの町にあるひときわ大きな屋敷。マキナの住む豪邸である。
マキナは両親がすでに他界しており、一人で住んでおり、家族の者はおらず召使が何人か仕えている。マキナ自身は非常に病弱で外にでることもできなかったが、ある日突然元気になる。しかし、同時に言動や性格が変わり友達を作っては自分の財産をなにも考えずにプレゼントするなど、異常な行動にでる。

主人公らがサンマロウを訪れると、マキナの友達になって財産をもらおうとする連中がたくさんいる現状を目撃することになる。
主人公もこの町の船着き場の船にのるためにやってくるが、当然ながら、すぐにはのせてはもらえない。
しかし、その後、マキナが誘拐されてしまう。救助に向かう主人公たち。そして、最終的には助け出すことはできたが、マキナの正体がここで判明する。

・マキナとし生を与えられた人形

実はこの挙動不審だったマキナはマキナ本人ではない。
本物のマキナはすでに亡くなっており、マキナとして動いているのはマキナがずっと友達のように扱っていた人形マウリヤであった。
実は、マキナがなくなる寸前に召使が天使の実を持ってきたが、マキナはこれを食することはなく、人形のマウリヤに命が宿ることを願った。すると天使の実の力で本当にマウリヤは命が宿る。
しかし、マキナの病状は末期であり、死が近づいていることもわかっていたため、マウリヤに自分の代わりに生きて幸せになってほしいと願い、結局亡くなった。
マウリヤは秘密裏にマキナを埋葬し、マウリヤはマキナとしていきることになった。

しかし、人形であり、また、マキナ以外の人間に接触することがほとんどなかったため、いわゆる世間知らずな行動にでてしまう。これが故にマキナの願いであった「友達をたくさんつくって幸せになる」手段があまりにも異常であり、結局金目当ての者ばかりがあつまってきてついには身代金目的の誘拐犯に拉致されてしまう。

・最後はマキナ自身によって終結する

マキナは死後も霊としてこの地にのこり、マキナとなったマウリヤの行動をみていて心をいためてしまい、天使である主人公にマウリヤをもとの人形にもどす依頼をする。

マウリヤも誘拐犯に捕まった際に、妖毒虫ズオーに吹き飛ばされたり、一度は死んだとおもっていたところ何事もなく動きだし、誘拐犯に化けもの呼ばわりされマウリヤ自身、マキナの代わりに幸せに生きているのではないときづく。
最終的に、マウリヤはマキナの元の人形に戻ってほしい願いを受け入れ、元の人形としてもどる。その際にはマキナは遠く旅にでると町の人々に伝えていた。

ただし、その後もマキナの墓のところにいたい本能だけは残っていたようで、召使に何度も部屋に戻されても墓の前に移動している。エンディングでもそのシーンが見られる。

マキナが死んでいることを召使も町の者も知る者はいなく、マウリヤがいる場所がマキナが埋葬されている墓であることを知る人もいない。ある意味残酷な運命である。

今日はここまで。では、またー

2017年1月 9日 (月)

ドラクエ人物列伝 その138 メダル王女

こんばんは。

ドラクエ4で登場して以降の小さなメダル交換を行う場所「メダル王の城」
本日は、唯一女性で登場するドラクエ8のメダル王女

・実は父の代理

ドラクエ4以降、小さなメダルを交換する場所はメダル王の城であった。ところが、8はメダル王ではなくメダル王女の城。たしかに、ここでは、メダル王女が小さなメダルを交換してくれる。しかし、メダル王女の父親であるメダル王は病気なため、メダル王女が代行しているのである。なので、正確にはメダル王の城で正しい。(なぜメダル王女の城なのか)
ちなみにメダル王女の(メダル王もだが)正確な姓名はあると思うが不明。

ドラクエ8の小さなメダルは5や9のように無制限にメダルを入手できるタイプではないので最後の報酬をもらうと彼女の役割としては終了なのだが、メダル王の娘としてのメダル王女なためなのか、全メダル交換品をもらえるだけメダルを渡すと、メダル王女が主人公に惚れるというシチュエーションが発生する。
ちなみにエンディングにもちゃっかり登場していたりする。

なお、メダル王女に話しかけたあとククールに話すと、女好きのククールも彼女を狙っている台詞を話す。

・スライムづくしの城の周りは危険がいっぱい

メダル王女の城はスライムを模したオブジェや建造物がたくさんある。また、パルミドのビンゴを務めるホイミスライムの兄弟の兄にあたる者が道具屋をしているなどなにかとスライムにかかわる。
この理由は、メダル王女の城のまわりにいるスライムべスに聞けば話してくれる。

しかし、このメダル王女の城の周りだが、遭遇するモンスターが船を入手した直後に訪れるには桁違いの強さなので要注意。凍りつく息をするランドゲーロや死の踊りをするタップデビルなどが出現し、それまでと同じ感覚で戦闘をするとあっという間に全滅してしまう。
メダル王女、というか、なんでこんな地に城をつくったのだろうか。

・メダル王女というか、歴代のメダル王はなんのためにメダルを集めるのか

前に謎考察で触れたが、メダル王、メダル王女はなんのためにメダルを収集するのか。多くはストーリーに触れられていないが、これらはメダル王(王女)に所縁のある品物なのであろう。しかし、4以降登場するこのメダル収集家は誰一人として集める理由を説明してくれない。知られてはならぬ深い理由があるとはおもうが、それはいったい。

メダル王女については、メダル王が病に臥せてその代行をしている。危険な立地に船がなければ訪れることもない場所、スライムが住み込んでいる・・・
なにか魔物との関係でもあるような気がする。

メダル王女が外へでることは考えにくいのでレベル99想定話は割愛。

今日はここまで。では、またー

2016年11月24日 (木)

ドラクエ人物列伝 その137 ニコラ

こんばんは。

しばらくご無沙汰してましたドラクエ人物列伝です。

・伝説の英雄を探すために

メザレの町で伝説の英雄を探すにあたり英雄を探すに値する人物に魔法の絨毯をわたそうとしていた人物、ニコラがいた。
ニコラは亡き父の代からつづく悲願である、英雄を探そうとしていた。しかし、ニコラは非弱であり、父の遺言で旅に出ることを禁じられていたため、町を訪れる旅人にかたっぱしから魔法の絨毯を渡していた。しかし、魔法の絨毯は空を飛ばず、渡された旅人にクレームをつけられることがしばしばあった。
これ、間違ってひ弱なニコラが旅立てないように、メイドが本物とすりかえていたのだ。

後に伝説の英雄になるアルス達も同じようにメザレを訪れ、ニコラは絨毯をアルスに託す。だが、やはり偽物なので空を飛ぶことはできず、返すことになった。
何度も旅人とトラブルになることに後ろめたさを感じたのか、ニコラのメイドはアルス達に本物は別にあることを教えて、人魚の月をもってくれば渡しますと言われる。

後にアルスが人魚の月をもってくると本物の絨毯を渡すところをメザレが発見するが、メイドに事情を聞くと納得したようで、すんなりアルス達にじゅうたんを渡してくれる。

ちなみに、PS版では、魔法の絨毯の入手のタイミングによっては、人魚の月を渡したあとの絨毯が開かない致命的なバグがある。(筆者は幸いであったことはないが)これに出会うとストーリーをすすめることができなくなる詰み状態になってしまう。

・偽物英雄を勘違いする

ある日、旅の戦士ラグレイがこの町を訪た。ラグレイがどういういきさつでやったかは不明だが、呪文で木を焼くのを見て、ニコラはラグレイが伝説の英雄と勘違いした。
ラグレイも当初は木を燃やしたくらいで英雄と勘違いされては困ると断ったものの、当のニコラが勘違いしたままもてなしたため、メザレの町で英雄扱いとなった。そのまま、ラグレイもニコラの家に留まることに。

で、本当の英雄である、アルスやメルビンがくるまで、ラグレイは英雄というかニコラの家族のように扱われ、またラグレイも英雄のふりをしたまますごしている。

ところが、のちに本物の英雄である、アルスやメルビン達がやってくる。ラグレイは自分が英雄であるように話を合わせるようにアルス達に依頼してくる。

クリスタルパレスでの神との謁見では、英雄と思っているラグレイを連れてメザレの代表として出席。ラグレイは神に偽物とすぐ見抜かれてしまうのを恐れていたが、幸か不幸かこのときは神様ではなくオルゴデミーラ。偶然にもバレることはなく、ニコラはラグレイがまだ本物の英雄であることを信じつづけるのであった。

・ニコラ本人より有名なメイド

このメザレの絨毯騒動では、ニコラ本人よりもニコラのメイドのほうが有名ではなかろうか。このメイドは人魚の月をもってくるように頼んでくるが、違うものを渡そうとするといろいろ反応が変わる。
中でもうまのふんを渡したときの「う~ん かぐわしい香り。 ・・・って、よく見たら馬のフンじゃない」のセリフはドラクエ7の中でもかなり有名。なお、リメイク版(3DS)では何故かこの台詞はなくなってしまった。
他にもだいじなものを渡そうとすると、貴重品ではあるもの人魚の月ではないと断られたり、武器を渡そうとすると武器を突き付けられてると思われるのか、脅してもダメだというよな反応をされる。

ラグレイが来たあとは、大食漢のラグレイ故食費が嵩むと不満をもらしている。

ひ弱で旅に出ることができないらしいのでニコラのレベル99想定は割愛します。

今日はここまで。では、またー

2016年9月30日 (金)

ドラクエ人物列伝 その136 トンヌラ

こんばんは。

なにかといわくのつく名前「トンヌラ」 本日は6に登場する人としての紹介

・牢獄の町でクーデター

ドラクエ6の終盤、牢獄の町にいるレジスタンスのリーダー。アクバーに対して反乱を企てているものの、アクバーを倒せる人材がいないため、計画を実行できぬままという状態になっていた。
そんなとき、レックらがこの地の訪れ、また、トンヌラら牢獄の町の住民が慕っていたシスターアンナが無理やりアクバーの妻にされそうになりついに反乱に立ち上がることになる。

トンヌラは眠り薬を仕込んだぶどう酒を飲ませてモンスターを眠らせ、アクバー討伐はレック一行に任されるもとになった。

実際、反乱が始まると、トンヌラはソルディと共にアクバーの配下のモンスターと戦っている。そのスキにアクバーに向かうのだ。

ただし、悲しいことかな、アクバーを倒すとデスタムーアの怒りに触れてしまうのか、町の住人は石にされてしまう。

狭間の世界には、地上から、何等かしらの能力に秀でた者が選ばれて神隠しのようにこの地にデスタムーアによって拉致される。トンヌラは力の種の研究をしている人物で、能力を上昇させるこのアイテムの研究が危険視されたかららしい。
反乱がおこる際に、トンヌラから力の種をもらえるが、恐るべきことに研究はすでに完成されていたようである。
ドラクエ6でも種を落とすモンスターはいるが、比較的入手が容易な3~5や7に比べると非常にレアなアイテム(ドロップするモンスターはいるが、ほとんど255分の1)
もし、彼の研究成果を利用できたなら、安価にちからの種を入手できるようになったのかもしれない。

・トンヌラという名前はドラクエで特に有名

トンヌラという名前はドラクエの中ではメジャーなもので、今回紹介した6の人物以外にも以下のようなとことである。

2:もともと「トンヌラ」の元祖がこれで、サマルトリア王子の名前の候補のひとり。その名前の響きから、かなり有名になった。

5:パパスが主人公につけようとする名前。マーサがプレイヤーの命名した名前を提案して結局はトンヌラになるのはまのがれる。(ちなみにプレイヤーがトンヌラを名づけると、パパスは「サトチー」とつけようとする)

7:移民にトンヌラが存在する。

ドラクエのNPCやキャラの命名の中には語感や適当な造語でつけられた名前が多いので、トンヌラもそんな存在かと思いきやトンヌラという名前はリアルに普通の姓として存在する。

余談になるが、ドラクエ5のビアンカ、フローラ、デボラはそれぞれ、イタリア、スペイン、ユダヤ系の名。この中でリアルで一番多いのはデボラだという。

ドラクエ8のククールは他がイタリア系の名が多いメンバーの中で唯一ドイツ系の名のため、欧米版はアンジェロというイタリア系の名になっているとのこと。

今日はここまで。では、またー

2016年9月 9日 (金)

ドラクエ人物列伝 その135 ベネット

こんばんは。

忘れている人も多いが、呪文を直接授けてくれる数少ない人物。本日はドラクエ5のベネット。

・ルラフェンの変わり者

ルラフェンに住む人物で、日々奇妙な研究をしている。ベネットの家には魔女の大釜のようなものが備え付けられており、呪文の研究に没頭している。
大釜で得体のしれないものを煮込んでいてベネットの家からは常に煙突から煙があがっており、周りの住民は気にしているようだ。

この町に寄った主人公らは、ベネットの家を訪ねると呪文の研究の手伝いでルラムーン草をとりにいくことになる。
取ってきたアイテムを釜に入れて煮込み、爆発に近い形で完成した呪文がルーラである。

・ドラクエ5ではルーラやパルプンテを編み出した(復活された)人になる

恐るべきことに、ルーラの呪文はルラフェンについた時点でまだ誰も覚えることができなし。ドラクエ5全体でみれば、覚える主人公と娘(タバサ)、仲間モンスターがいるが、ベネットからルーラを教えてもらえるより先に覚える仲間はいないので、実質、ルーラについては必ずここで覚えることになる。

そのため、ドラクエ5の世界では、ベネットこそがルーラを編み出した(ルーラを復活させた)人物となる。これを考えると非常に高い功績のある人物ではなかろうか。

ドラクエ5では、キメラの翼の効果が初代1,2と同じ、最後に立ち寄った教会に戻る仕様である。ルーラの価値は非常に高いし、ルーラなしではとてもじゃないけど大変だろう。

主人公が石化し、復活した8年後、ベネットの家を訪れると、彼は病に臥せっており、ルーラの時のように煙を上げる大釜を使用してなく、家の中も暗い。
街の住人もこのことを心配しているようだ。

このときはベネットがすぐにパルプンテの呪文を教えてくれる。ルーラのときと違い、実にあっさりとである。
ただ、この古の究極呪文を内容を聞いたせいなのか、パルプンテを覚えた直後に息子に話すと、「ざわざわする呪文」と表現する。ざわざわ。 ざわ・・ ざわ・・
ギャンブル呪文だからこんな表現なんだろうか(笑)

パルプンテについては、ベネットに会わない限り主人公は覚えられないが、ルーラと違い、一部モンスターが覚えるためこちらはベネットが第一人者というわけではないようだ。
とはいえ、その例外もごく一部のモンスターだけなので、人間サイドからすれば、失われた呪文を復活させたといっても過言ではなかろう。

ちなみに、リメイク版では、ルーラ復活の祝いとして「ルラフェンの地酒」をもらえる。

研究者で老人、ルーラのときはルラムーン草を主人公にとってくるように依頼した人なので、レベル99仮定の話は割愛する。

今日はここまで。では、またー

2016年9月 1日 (木)

ドラクエ人物列伝 その134 Gピサロ

こんばんは

謎のダンジョンの「絵」から出てくる正体不明の存在

本日はGピサロ

・エッグラ・チキーラに身ぐるみを剥がされて

リメイク版4の隠しダンジョンである謎のダンジョンの最奥でエッグラ・チキーラを倒すと、魔界装備をくれるが、なぜかそれは、エッグラ・チキーラの後ろにある絵から取り出される。盾、剣、鎧と奪われ、4回目はステテコパンツを奪われ、世界樹の葉でアソコを隠す。5回目にその葉っぱがはがされると両手で隠す。そして最後に兜を奪われ全裸になってしまう。

この状態でさらに戦うと(10回倒す?10ターン以内に倒す? 条件忘れた。失礼)最後には絵からでてくることになる。その際に、ここは暑いからいい場所あるかみたいなことを聞かれ、移民の町を教えると、移民として現れる。
なお、絵から出る時に「我が名はGピサロ。再びどこかであうことを楽しみにしているぞ!」のセリフを言うため、名前がGピサロとわかる。Gはグランとよぶらしく、グランピサロで通っているようだ。

・移民の町では名前を変えて出現

マッチョなオヤジ的風貌をしており、絵から出たときのセリフもそのままであったが、移民に移ると一変する。
名前がGピサロではなくクインローザになった上、口調がオカマになり、会話の内容もナンパお断りとか、~~からやってきたような内容をはなすのだが、かなりの変貌。
当然、風貌はGピサロのときのままなのだが。(全裸でアソコを隠している格好もそのまま)

それにしてもこの正体不明の人物はいったい何者なのだろうか。ピサロが装備できる魔界装備をもっていたことから、ピサロと関係があるとも思われるが、ゲーム中でその関係を探ることは不可能。

PS版のドラクエ4の裏ダンジョンは7をそのまま使いまわしていたり、このようなヘンなキャラがいたりと設定がメチャクチャである。パロディを狙っていたにしても相当な異端であろう。

Gピサロ(クリンローザ)に話しかけると「あ~ら、こんにちはっ。アタシ~~~から来たクインローザよ」と言ってくるが、話しかけるたびにこの~~~の部分が変化する(PS版のみ)

これは、一見するとランダムにデタラメに言っているだけかと思いきや、その町にいくと、必ず移民に会える。ようは、次に移民が現れる町のことを示唆していたのだ。

どういう理屈でそのようなことをGピサロが言うかは謎だが、移民探しをしている人にとってはそれなりに役に立つであろう。

絵の中の暮らし、移民で全裸でオカマしゃべりをする変態。
仲間になる可能性は皆無に等しいため、レベル99の話は割愛します。

今日はここまで。では、またー

2016年8月11日 (木)

ドラクエ人物列伝 その133 サイモン

こんばんは

ドラクエ3時代は確定した勇者の存在はなく、あまたの勇者の存在があった。
本日は勇者サイモン

ドラクエ3の上の世界の物語の佳境に入った時期に訪れることになるほこらの牢獄。そこに一体の屍がある。キーアイテムとなるガイアの剣を手に入れることになるが、この人物、壮絶な最期を迎えた人物である。

もともとはサマンオサに住んでいた人物で、オルテガなどと同じ、魔王を討伐する勇者という存在であった。ドラクエ3の時代、「勇者」は特別な人物や継いでいる者としての存在ではなく、魔王に立ち向かうものを総称していた存在であり、以前謎考察でも触れたが、この時代の勇者は数多いる存在であった。

サイモンも有力な存在であったのか、魔王から抹殺するべき存在にしていされたのか、サマンオサ王になりすますボストロールによってほこらの牢獄に投獄され、そのまま獄死するという最期を迎える。

ドラクエ3での彼の存在はプレイヤーにネクロゴントの火山を噴火させるガイアのつるぎを渡すための役割になる。彼が白骨死体でこの牢獄にいた理由は上記のとおりだが、バラモスやボストロールはなぜガイアのつるぎを取り上げなかったのかは謎である。

魂となってこの地に留まるサイモンからガイアのつるぎを受け取り、一行はバラモス城へ向かうことになる。

サマンオサにはサイモンの息子が存在する。リメイク版では主人公がガイアのつるぎをもっていると台詞がかわるようになっている。

ゲーム中では同じ「勇者」であったオルテガとの交流があるような話やストーリーは存在していない。しかし、CDシアターや知られざる伝説ではこのふたりは交流があったように書かれており、知られざる伝説では、バラモス討伐に向かおうとしたものの、ボストロールによって住民を人質にとられ、牢獄に送られることになってしまった。

結局、小説版などでも、サイモンはほこらの牢獄で獄死することについては共通である。

・仲間になるキャラと仮定してカンスト時の能力値を設定してみる

HP     330
MP     200
ちから    200
すばやさ  100
たいりょく  200
かしこさ   120
みのまもり  170
うんのよさ  100
かっこよさ  90

オルテガと比較して勝手に考えた強さの設定。実際に戦闘してどのくらいの力があるかは不明だが、オルテガと協力してバラモスを倒そうとしていたのだからオルテガにはかなわなくともそれなりの強さはあったのではなかろうか。

今日はここまで。では、またー

2016年7月 8日 (金)

ドラクエ人物列伝 その132 盗賊ラゴス

こんばんは。

個人的な理由で今回チョイスさせてもらうのは、水門の鍵の持ち主ラゴス

・ドラクエ2で詰まったポイントの上位3位に入るギミック

盗賊ラゴス。ドラクエ2のペルポイの街でテパの水門を開けるために必要な水門の鍵を持っている人物である。
当時FC版2をプレイしていた私がドラクエ2で詰まったポイントの一つである。

ヒントといえるヒントはほとんどなく、牢屋の前に立っている番人もラゴスに逃げられてしまったといわれるにとどまる。

例のファミコン神拳の攻略本には「ろうやの鍵も持っていないのにペルポイからでられるのか」みたいなことが書いてあり、どうもペルポイの中にいることはなんとなくわかる。

初期のドラクエのギミックとして建物の内外は切り替わるようになっており、建物に入ると、中の通路が見えるようになり、外側は黒くなってみえなくなる。そんため、その継ぎ目の部分が、影の部分と通路の部分が判断できないような場合がある。

ドラクエ1では「暗闇を押せ」とヒントがあり、中には町の外周ギリギリを大きく遠回りしていくようなものもあった。FC版では視点を回転することなど当然できないので、本当に手さぐりで壁を押して調べるようなことが必要だった。
なお、FC版では、壁に向かってぶつかるとぶつかる音がするので意外とわかりやすかった。

というわけで、壁を押すと突然中にすすめるところがある。まさしくラゴスに会うためにこれをする必要があったのだ。

・ストーリー的にはほとんど内容はないのだが

このラゴスという人物について、ドラクエ2の中で語られることはほとんどない。わかるのは、水門の鍵を盗んだ人物だが、捕まってペルポイの牢屋に放りこまれた、ということのみ。そして、当の本人も、ペルポイの牢屋から壁を掘って脱出するつもりが、引っ掻かって動けなくなったとのこと。

ちなみに、盗んだ水門の鍵は捕まったときに没収されてなかったのはなぜか。とっくに無くしたとでもいってだましていたのだろうか。捕まえたほうもマヌケである。

だが、この謎ときは非常に厄介で、自分自身も二日ほど詰まってできなかった。水門の鍵はアバカムで開けることはできないので、レベルを無理やり上げて解決することもできない。
逆にリメイク版では壁にひびが入っていたり、ラゴス本人が外から見えるようなシリーズもあるため、簡単に見つけることができる。

ドラクエ2はこのラゴス以外にもロンダルキアの入り口で邪神の像を使う、ハーゴンの城でまやかしを打ち破るために同様に使う、ロンダルキアの洞窟の複雑さなど、進行が止まる謎要素が結構あった。

余談だが、私はこのラゴスの水門の鍵と水の羽衣の完成方法がわからなくてかなり手こずった記憶がある。

・盗賊ラゴスは4や10にも登場する

2のラゴスは数行以上のストーリーや人物設定は一切ないが、その後のシリーズで同名の盗賊として登場するキャラがいる。

4では2章の武闘会でアリーナが戦う相手として登場

そして10では、なんとカンダタのストーリーの中でやはり盗賊として登場する。

カンダタもそうだが、同名のキャラ名の似たような人物が出るキャラはほかにビビアンとかパノンとかいることを別の謎考察で書いたが、よく考えるとラゴスも似たようなものか。

当の本人ラゴスの人物像や歴史が全くわからないため、ラゴスが仲間になった仮定の強さについては割愛する

今日はここまで。では、またー

2016年6月24日 (金)

ドラクエ人物列伝 その131 ゆうてい/みやおう/キムこう

こんばんは。

突然ですが、今週からドラクエ人物列伝の続行といたします。
10の紹介を初めてしまうと10だらけになってしまうので、130回までに紹介していないものを再度掘り起こしてみます。

ということで復帰となる131回目はある意味知っていると年がバレるこのキャラ

・もともとは、週刊少年ジャンプのファミコン情報コーナーのキャラとして登場

このキャラ名に懐かしさを感じた人は間違いなく40歳を超えているでしょう。

マイラにゆうてい、ガライにみやおう、メルキドにキムこうがいる。

このキャラ名の由来はドラゴンクエスト創世期のメンバーである。
ゆうてい=堀井雄二 (ご存じドラクエの生みの親)
みやおう=宮岡寛  (ドラクエのシナリオ、ダンジョンなどのデザイン担当)
キムこう=木村初  (堀井雄二のライター仲間。ドラクエ制作にも関わっていたとか)

この3人は当時週刊少年ジャンプのファミコン記事を扱っていたコーナーである「ファミコン神拳」の主要メンバー。当時、北斗の拳が流行っていた時期で、ジャンプ上でのキャラデザインは北斗の拳チック。

ドラクエの生みの親である堀井雄二のペンネームがゆうていだったのだが、その正体が判明したのはドラクエ3が登場した後くらいの時期らしい。つまり、当の堀井雄二氏はゲーム制作をしている傍らジャンプで攻略記事の紹介を執筆していたことになる。

wiiのドラクエ1・2・3を買った人ならば、ファミコン神拳のドラクエ2攻略本の復刻版がついていたのを覚えているでしょう。約30年前、ほんとにこういう本があったのだ。

・FC版ドラクエ1にしか存在しない

この3人がゲーム中に登場するのは、初代FC版1にだけであり、リメイク版や携帯版にはない。まあ、その存在がわかっている人はかなり年いってしまっているので、リメイク時は削除されてしまったのだろうか

なお、FC版のこの3人、ゆうていはみやおうとキムこうを探している。みやおうもキムこうを探している。そして、キムこうについてはメルキドの街で迷子になっている。
しかし、3人はものの見事にアレフガルドの離れた町にバラバラに点在している。ゲーム中の存在で考えたら会える可能性は低そうだ。

そういえば、FC版1は容量が少なく、使えるカタカナ文字1つ切り詰めるのに苦労したといわれているが、この3人もそうだが、たしか、「わたしのぽーとぴあとドラゴンくえすとをこうかんしない?」と話しかけてくるキャラもいたっけ。(ポートピアは旧エニックスがドラクエより前にだしたアドベンチャーゲーム、「ポートピア連続殺人事件」のこと)
結構寄り道てきなことがあるんだよね。他に「ゆうべはおたのしみでしたね」とか。

・ドラクエ2の復活の呪文で有名に

あなたは「もょもと」を知っているだろうか、これ、ドラクエ2の復活の呪文に「ゆうていみやおうきむこうほりいゆうじとりやまあきらぺぺぺぺぺ・・・・」という非常に有名な復活の呪文でできるキャラの名前である。ドラクエ1,2の復活の呪文はキャラをひらがな何文字かで構成してセーブの代わりにしていた。これから、復活の呪文に意図的にメッセージめいたものが埋め込まれていたのではないかという噂もあった。当時、ファミコンソフトでは隠しコマンドや特定の名前を入力すると特別なことができるようなゲームが多々あり、同じように考えられていたからだ。

この呪文の存在に、当のプログラマー・中村光一が当然ながら否定する回答をしている。
ちなみに、ドラクエ1,2の復活の呪文の構成はやがて解析され、様々な「意味のある文章としての復活の呪文」があとあとでてきたのがある。
中には有名人のスキャンダルや災害の予言めいた復活の呪文が多く公開されているが、当然、これはあとから作った復活の呪文をむりやりこじつけただけであるのは言うまでもない。

正体がリアル人であり、FC1しか出ない人物なのでレベル99想定のことは割愛します。

今日はここまで。では、またー

2012年12月21日 (金)

ドラクエ人物列伝 その130 ルイン

こんばんは。

キャラバンハートの物語のきっかけとなる人物

本日はルイン

ドラゴンクエスト2の数百年後、共和制の国になったデルコンダルに住む少年。父ウエインと母ルーナとも謎の奇病にかかり、ウエインが指揮していたキャラバンをつづけることができなくなってしまった。この奇病を治すため、息子であるルインがキャラバンを率いてたびすることになったが、迷いの森で初戦闘した際になにもできずにいたところを異世界からやってきたキーファによって救われる。

ルインはその戦いを見てキーファをキャラバンリーダーとして認め(というかむりやりリーダーにさせて)ルインはサポート役に徹するようになった。

ちなみに、彼は新しい街に着いたときに場所を教えてくれたりするが、戦闘や旅のサポートという意味でいうとほとんど何もしていないように思う。むしろ、彼の叔父であるギャバンがベースキャンプのまとめ役としてキーファをサポートするので、ルインはキャラバンハートの重要人物であるにもかかわらず、ほとんど何もしていなかったりする。
ただ、それでも両親の奇病を治すという大目的があるのではあるが。

旅の末、キーファの助けもかりてロトのオーブを集めたルイン達だが、あやつられていたマカルギとの間でラストバトルになる。

あやつられたマカルギを倒すと本来の幻魔王としてのマカルギに戻る。
そして、両親の病気の治療、そしてキーファとフォズを元の世界(7の世界?)にもどす。

マカルギの言葉からはロトのオーブは未来を担う子供にのみ触れることができるという。操られていたときは、オーブを直接触れるルイン達が利用されたとのことだ。

ルインは直接戦闘に参加していないのでレベル99仮定の話は省略します。

今回で約8か月つづきましたドラクエ人物列伝はいったん終了とします。
次になにかくかな・・・はまた、次回ということで。

では、またー

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